5月9日(火)の1時間目に全校で「道徳」の授業を行いました。第1回目のテーマは
「仲間はずれ」のついてです。仲間はずれと一口に言っても、その原因や状況は千差万別
です。その中でも今回は、仲間外しにする中心人物ではなく、周囲の「見て見ぬふりをする子」
に焦点をあて、子どもたちと一緒にみんなで考えることにしました。
まずは、仲間はずれの事例を知り、経験を共有することから始めました。
「友達から突然足を引っかけられた」「ものをかくされた」「仲良しグループから仲間はずれに
された」等をあげ、こんな経験がないかどうかを尋ね、なぜ仲間はずれにするのだろうと考えました。
仲間はずれは一対一では起こるのではなく集団対一で起こることに気づかせていきました。
話を聴いている子どもたちの表情は、とても真剣でした。事例のあと、ロールプレイを行い、仲間はずれ
をなくすことができるか、相手に対してどういった言葉をかけるとよいか考えていきました。
友達と話しながら、「こういうといいね」「こんな言い方をするとどうかな?」と、どの子も一生懸命に
考えていました。実際にロールプレイをする様子を見て、「そう言うといいね」「そんな考え方もあったのか」
と子どもたちは感想を述べていました。
この全校道徳の授業を行ったことで、子どもたちの人間関係がすっかり改善される
ということにはならないかもしれません。
でも、子どもたちに、
「あなたは決して一人ではないよ」
「みんなであなたのことを見守っているよ」
「だから信じて話そう、関わろう」
こんなメッセージが伝わるといいなあと思っています。